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読み切り作品のネタバレ感想考察。

読み切り『霧界』作画:木城ゆきと 原作:飛浩隆

ミカとケンタ | 霧界

ミカとケンタ | 霧界より引用

霧界 概要

日本SF大賞、星雲賞の2冠に輝く実力派SF作家「象られた力」の飛浩隆が原作。デビュー以来SFしか描いていない純度100%SF漫画家「夢銃」の木城ゆきとが作画。実力派SF作家・飛浩隆氏の書き下ろし新作SF短編『海の指』から『銃夢』の木城ゆきと氏がインスパイアされた読み切り『霧界』。

霧界 ネタバレストーリー

少年は、嵐の日が好きだった。正確には嵐の去った次の日が好きだ。いろんなモノが流れ着いて探検するのが面白いからだという。そんな彼が立っている世界は、全てがくっついてしまって螺旋を描きながら遠い果てまで繋がっている不思議な世界。

少年は、誰もいない世界で空から落ちてきた瓶に頭をぶつけられる。イヤホンを外すとどこからか泣き声がする。そのほうに向かっていくと女の子がないていた。少年はロボットのオモチャの腕を女の子の頭にあてると、窓からロボットのオモチャだけを出して、人形劇のようにロボットを演じた。しかし、そのロボットも女の子の持つぬいぐるみに食べられてしまう。

女の子はここがどこかと聞くけど、少年もわからないという。みんな嵐で流されて君だけが助かったのでは推測する。

女の子はミカ。少年はケンタと名乗る。ミカは誰もいないのかと聞くとケンタはあるところに連れていった。そこは、大人の男性から筋肉や脳みそが飛び出して止まっているところだった。○んでるのかと聞くもその人には触れなかった。

その世界は、子供にだって変だということはわかった。太陽も星も見えない灰色の空。ケンタとミカ以外、動くものがない退屈なところ。でもケンタは意外にも気に入っていた。大声を出したり、理由もなく殴ってくる大人もいなければ上履きを隠すいやなやつもいない。

キャンプするミカとケンタ | 霧界

キャンプするミカとケンタ | 霧界より引用

ミカとケンタはあるおじいさんが座る書斎で写真を撮り、おじいさんがノートに書こうとしている机に写真を置いてきた。

ミカは泡洲という島から来たというがケンタは知らなかった。ケンタは東京からきたというとミカはトウキョウ島かーという。そんな感じで時々話しがかみ合わないときがある。ミカの父親は科学者だという。大きな機械で音を出すと海からいろんなものがでてくるという。

ミカがしつこく「海は灰色」と言い張るので図鑑を見せて論破することにした。図鑑をみるとミカは感動してみたことない海でみたことない魚がいっぱいだという。その時、ケンタはあることに気づく。ケンタたちの写真を置いたおじいさんのノートに

キミたちはだれ? | 霧界

キミたちはだれ? | 霧界より引用

「キミたちはだれ?」

と書かれてあった。写真を置いた時は白紙だった。大発見だった。ゆっくりだが動いているんだと知ったケンタとミカは手紙で老人にいろいろ質問した。

老人の名は、古河道雄。大学教授。メキシコ湾に灰色の物質が広がり、それは触れるもの全てを分解し吸収し増殖する。凄まじい速さで拡散し、海を灰色の○の世界に変えてしまったと。海を灰色にかえたそれを「灰洋」と呼ばれた。「灰洋」は東京、大阪など海岸線に面した都市を一夜にして飲み込んだ。古河は、軽井沢の別荘で記録をとりながら静かに最後の時を待った。

ケンタたちは、僕たちのいるところがどこなのかという質問をした。古河もわからない。この世界を「霧界」と名づけた。

恐ろしい事実を突きつけられ、ミカは泣いた。海に飲まれたのはパパではなく自分だったということを。それ以来、ミカはふさぎこむようになった。

また空から瓶が降ってくる。ケンタは、外の世界で灰洋に飲み込まれたものだろうと思う。たしか以前にも同じような瓶を拾ったとリュックの中を確かめるとあった。中身の手紙はミカのパパからだった。ケンタはミカに言う前に古河に相談することにした。

ひとつ目の手紙はミカに詫びるもの。ふたつ目の手紙はミカを灰洋から再生させる研究をしているという。灰洋の性質を利用し、音響によって様々な物体を出現させる。かつて生物、まして人間を出現させた研究者はいないという。ケンタはいやだった。ミカと離れ離れになるのが。古河は「希望」だと優しくいった。古河は、ミカが生きていた時代は我々よりも遥か未来だという。

ケンタはミカのところにいくと、パパからの手紙を見つけていた。ケンタは寂しくもよかったねというとミカは涙してケンタと一緒にいたいという。古河は、彼女が霧界から再生できるのなら、それは全人類の救済となりえる。笑って送り出してあげなさいという。

○んだママの形見のオルゴールの曲が聞えるという。ミカは直感的にパパが呼んでいるのだと思った。ミカの手が薄くなっていく。ミカはケンタの帽子を奪って、ケンタに約束する。パパのような科学者になってケンタを灰洋から連れ出すと。古河のいう笑って送り出せるわけない。ケンタは泣いた。

それから彼女からのビンがふえる。古河は彼女の元気を聞くもケンタは会えますと確信めいた気持ちでいた。

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