コンプレックス・エイジ 最終回 好きは呪いだ

片浦渚

(コンプレックス・エイジより引用)

コンプレックス・エイジ 概要

コスプレを趣味とする人々(コスプレイヤー)をテーマに、コスプレイヤー同士が直面する人間関係のいざこざや、図画であるキャラクターと現実とのギャップや加齢の悩み、家族や会社の同僚などへの趣味バレなど、コスプレイヤーが現実によく体験したり直面したりする出来事を生々しく描いている。

コンプレックス・エイジ 最終回のあらすじ

夢のなかで渚は、過去を振り返りながら何かを再確認する。携帯電話のアラームで起こされる渚。そこは、新しい職場の床。仕事をしながら寝てしまった。そこは、渚が作った店、オーダーメイドコスプレ衣装「あしあと」の工房だった。

葉山が職場にやってくると、職場の荒れ模様をみて、すぐに掃除しましょうと渚に箒を手渡す。渚の開業祝をしに次々と訪問者がやってくる。

この日のために、渚は○に物狂いで働いてお金を貯め、服飾学校に2年通い、マンションの一室を借り、衣装制作の会社を開業した。

渚の30歳の誕生日と会社設立日を一緒にした。葉山は、衣装をつくるのではなく、営業で、公式の許可をとることで衣装をもって先方の会社に足を運び、中自問者には関東圏限定でサイズを測りにいくという。

そんな話を聞いて、公子に葉山ばかりに仕事をさせているんじゃないかと言われてしまう渚。先ほどもオフィスを散らかして怒られたばかりだと白状する。すでに作られている衣装をみて、何でと聞かれるも練習を兼ねていろんなサイズのものを作っているという。売り物じゃないものを何でたくさん作っているのか聞かれて「楽しいから」と応える渚。

最終回 コンプレックス・エイジ

(コンプレックス・エイジより引用)

「自分を何かに作り上げる」のも楽しかったけど、同時に「誰かを作り上げる」ことも好きだったんだと思う。ずっと必○で気付けなかったんだろうと。でも、公子の結婚式でその気持ちにハッキリ気付けた、と。

最終回 コンプレックス・エイジ

(コンプレックス・エイジより引用)

公子は、コスプレをやめるの?と聞かれ、わからない、今はと応える渚。ただ集中したい。好きを仕事にしたんだから大切にしなくちゃと。公子も渚の決意に賛同する。

みんなが帰って一人ベッドに横たわる渚。寝ていなくて眠いのに、布に囲まれているといてもたってもいられなくなる。渚は飛び起き、布を断裁し、衣装を作り始める。作りながら昔を思い出す。離されても、突き離されても、またこうやって戻ってきてしまう。好きは呪いだ。苦しくてもとても心地よい。

そして、衣装作りをしながら寝オチして朝を迎える。この先、あとどのくらい趣味を楽しみ、あと何度衣装をつくり、その衣装で何人の日とを喜ばせて上げられるかわからない。わからないから突き進む。準備をして家を出る渚。

最終回 コンプレックス・エイジ

(コンプレックス・エイジより引用)

コンプレックス・エイジ 最終回の感想

「好きは呪いだ。苦しくて、とても心地よい」

これは良い言葉だ。趣味を仕事にしないほうがいいという意見はある。しかし、本当に好きだったら、良いことも悪いことも見たい体験したい。その上で好きを醸造していくと更に好きになる。それが好きだということだと思う。ちょっといやなことがあったからと離れるのは、それは好きではなかったんではないかなと思う。

積み重ねていく先にしか見えない風景がある。その積み重ねのなかでいやなこともあるだろう。でも、その過程の風景も到達した風景もたまらなく好きになっていく。

ビジネスとして成功するかはわからない。でも、充実した時間は過ごせるのではないだろうか。

2015年6月4日発売 今週のモーニング27号「コンプレックス・エイジ」最終回を読んで。


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