黒街 1 ゾンビを思考停止した現代日本人に置き換えた風刺マンガ

タイムセールに群がるゾンビ|黒街

タイムセールに群がるゾンビ|黒街より引用

黒街 概要

黒街は、引きこもりの高校生・黒町幸一と、バイトを転々とする父・黒町ひろみは、小さなアパートでふたり暮らしをしている。そんなある日、亡者の群れに出くわす。父と息子とマスク女子。弱者3人のサバイバルホラー漫画。

黒街 今回のあらすじ

仕事から帰ってきた父親は、起きていた息子に「いつもと同じ」パイナップル炒めを土産に帰ってきた。息子・幸一は、一口カツ残ってなかったのかと聞くも父親は帰ってくるなり、着替えもせず倒れたまま寝た。父親は、リストラされて近所のスーパーに再就職した。パイナップル炒めはそこの惣菜だった。

ツテならいくらでもあると言っていたくせに近所のスーパーに就職した父親を幻滅していた幸一。父親は「負けないぞ」といいながら倒れる。

そして、次の朝すぐに仕事に向かう父親。寝に帰ってきてるだけの父親はブラック企業に就職したのではと思う息子幸一。突然の父・ひろみからの電話がなる。忘れ物をしたから届けてほしいと。父親の職場なんてみたくないと思った幸一だが急用なので仕方ないと踏み切る。

時間は午前2時45分。

店内には誰もいない。客どころか店員すらもいない。後ろから中年女性に声をかけられる。店員のようだ。黒町の息子だとわかり、調理室へ案内される。調理室は薄暗く、ネズミとりなどあった。幸一は、いつも惣菜を食べていることで御礼をいう。中年女性は、トマトを箱から出すもその中にネコの頭があったのを一瞬みた幸一は声をかけようとすると、もうすぐ3時だと知り、中年女性は突然焦りだす。急いで調理を始めるも間に合わないと焦る一方。店内のほうでは、「タイムセール」という父親の声が聞こえた。

店内では父親がタイムセールのアナウンスをすると同時に、揚げ物を投げる。そこに群がるのはゾンビだった。バックヤードに入ってきた父親は、調理係の中年女性・佐藤に惣菜がもうなくなったことを告げる。そして、バックヤードのドアを抑える父親。裏口から逃げてというも佐藤さんは自分のせいじゃないと聞こえていない様子だった。

黒町ひろみ|黒街

黒町ひろみ|黒街より引用

父親は、息子幸一に逃げるぞといい、二人は裏口から逃げ、佐藤はゾンビたちに捕まって悲鳴を上げる。幸一はゾンビについて聞くも父親も知らんというだけで逃げるのに精一杯だった。幸一は働くからあんな職場辞めようというと父親は「ツテはある」という。二人は自宅へと帰っていった。

黒町幸一|黒街

黒町幸一|黒街より引用

黒街 今回のネタバレ感想

意味不明な存在のゾンビだが、ある意味では思考停止している現代の日本人なのかもしれない。ゾンビを思考停止した現代日本人に置き換えた風刺マンガというと言い過ぎかもしれないが、日本人は、幼い頃から勉強などを強要(スマートな教育法がほとんどない)され、それに堪えた後に今度は仕事であらゆることを強要(適材適所は程遠く長時間労働が常)される。それゆえに自ら考えるという力は低下し、幼い頃から訓練されているため作業などの盲目的な仕事でもやれる。そして、欲求も高い。まるでゾンビのようなのかもしれない。病気しても親族が亡くなっても休むことは許されない国・日本。そんな風刺漫画なのかもしれない。


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