へうげもの コミック1 物欲の目(茶道)から戦国時代を見る

へうげもの

(『へうげもの』より引用)

へうげもの 概要

へうげものは、『出世』と『物』、2つの【欲】の間で日々葛藤と悶絶を繰り返す戦国武将【古田織部】の物語である。茶道や茶器、美術や建築など、戦国時代に花開いた「美」や「数奇」からスポットライトをあてて同時代を切り取った作品。

へうげもの 今回のあらすじ

松永久秀が織田信長を裏切ったため、使い番として左介が呼ばれ、交渉のため松永の下へ走らせた。その時の条件として、平ぐもの茶釜を渡せば裏切りは不問とする、だった。左介は松永のもとに到着したとき、彼の後ろにあるものが「平ぐも」でないかと興味津々。しかし、その後、羽柴秀吉が現れ、交渉を交代させられる。その直後、松永は「平ぐも」とともに爆○する。左介は「平ぐも」の破片を拾って、信長に持っていくが笑われてしまう。

信長は見事な軍船を披露すると、千宗易は黒塗りにと助言する。

荒木村重が謀反を起こし、左介の義兄にあたる中川清秀も村重の謀反に加わる。その清秀を寝返らせるために信長は左介を使いに出し、なんとか説得に成功する。

追い詰められた村重は、名器の数々を背負って地下道を通って逃げようとするが左介に追い詰められる。その時、名器を前にして名器を譲る代わりに村重を逃がしてしまう。

千宗易から茶室に呼ばれた左介は、すべてを見透かされていると思い、村重の一件を白状する。左介は千宗易に弟子入りをする。

へうげもの

(『へうげもの』より引用)

へうげもの 今回の感想

時は安土桃山時代。織田信長の直臣・古田左介を主人公とした作品。特異な作品としては、織田信長の時代は戦国の世。描かれる物語としては、戦を中心とした戦いの漫画が多いなか、この作品は、物欲に駆られた古田の生き様を描いた物語。

後に千利休となる、千宗易と古田左介の出会いから「侘び」の世界や、モノに対する執着心、鑑定眼などの見方も知れて面白い作品。

物語の大筋としては、天下統一をするために、千宗易と羽柴秀吉とが裏で手を組み、織田信長を討つ。という流れ。この段階では、茶道というよりも鑑定という色が濃い。

南蛮渡来のものを愛でる趣向がもととしてあったといわれているので、流れとしては正しいのだろう。

ここから千宗易から千利休になっていく過程で、1巻後半でも宗易自身も言っていたけど、「侘び」の世界の実現と。それが茶道につながっていくのだろう。

戦国の戦いの歴史の描写は多くの作品で見てきているので、期待の大きさはそれほどでもなく、戦国時代を茶道という面でどう切り取っていくのか楽しみである。

 

へうげもの 今回の作中に出てきた茶器や道具

●平ぐも茶釜
●志野茶碗

●荒木高麗
室町東山書院より伝わる染付茶碗

●唐物 熊川形青色茶碗(こもがいなりあおいろちゃわん)
●八角釜
●黒茶碗
●茶入 九十九髪茄子

●茶入 新田
肩衝形の茶入。源氏の英雄・新田義貞から茶の湯の祖・村田珠光翁へと渡ったもの。


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