へうげもの コミック5 形だけの美は何も広まらないよりタチが悪い

へうげもの

(『へうげもの』より引用)

へうげもの 概要

へうげものは、『出世』と『物』、2つの【欲】の間で日々葛藤と悶絶を繰り返す戦国武将【古田織部】の物語である。茶道や茶器、美術や建築など、戦国時代に花開いた「美」や「数奇」からスポットライトをあてて同時代を切り取った作品。

へうげもの 今回のあらすじ

古田織部は千利休に新しい屋敷で悩んでいることを打ち明けると、ある者のところへ行くと良いと薦められる。訪ねた先で、大きなヒントを得る。

堺では、豊臣秀吉の命により、堀を埋めたりし、商人の間では織田信長の時のほうがよかったという声があがる。

徳川家康は、上洛し、秀吉の家臣に加わる。それを期に秀吉は九州平定へと動く。秋月攻めの際に名物「楢柴」を奪い、降伏させるきっかけを織部はつくる。

キリシタンは農民の女子を奴隷のように連れ去っていることを知り、秀吉は布教の禁止をする。それ以来、南蛮趣味を改め、秀吉も千利休の詫びの世界に迎合していく。

 

へうげもの

(『へうげもの』より引用)

へうげもの 今回の感想

千利休のビジネスは、出来た茶道具をまず大名に譲り噂が広まるのを待つ。それを同じ品を展示会をして大衆の目に晒す。いくらかと聞かれても売り物ではないと断り、値をつり上げてから売りつける。

そこには千利休にとって今焼が天下一の品と世の人々にわかってもらうためにも舶来の名物より下の値であってはならない。そういうブランディング。

またへちかんのいう凝りすぎて重くなると読み取るのに精一杯になるし、世の中は移り変わり、そのように重くなったものは身動きがとれず格好悪い。これはデザインでも同じことが言える。高度成長した日本が90年代からそぎ落としのデザインがもてはやされた時期があった。メジャーなメーカーのプロダクトデザインから広告デザインまで、シンプルで無駄のないデザイン。そうすることで多くの企業も右に倣ってくる。それは千利休のいう、形だけの美は何も広まらないよりタチが悪い、のかもしれない。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です