食の軍師 1話感想 実写版「孤独のグルメ」vs実写版「食の軍師」

食の軍師

(食の軍師より引用)

食の軍師 概要

主人公である「本郷」は、人一倍食事にこだわる中年男。自らの内なる「軍師」の助言に従って、種々の飲食店を食べ歩いては、完璧なる食の組み立てを追い求めている。そして彼の目の前に、ライバルとなる「力石」が立ちふさがる。

食の軍師 今回のあらすじ

男に名は本郷播。彼にとって食べることは戦である。今日の戦はおでん。この物語は、何をいかに食べるかに命をかけた一人三国志ということだ。

すれ違った男は力石。いずれライバルになる男だった。

巨大ショッピングモールの煽りを受けて地元の商店街には閑古鳥が鳴いている。その状況は自虐的にノックアウト商店街と自ら呼んでいる。ノックアウト商店街に知る人ぞ知る屋台おでん屋おでん今一にいく本郷。

念願のおでんを食べるために昼間は軽めのサンドイッチにして万全の体制でおでんを迎え撃つ。嬉しくて小走りになる。赤提灯。背中がふきっさらしの屋台より数段野生の香りが強くおでん好きの一匹狼が良くにあると心で関心する本郷の横を通り抜けで先に屋台の席につく男。この男が力石だった。

熱燗の日本酒を頼む二人。かぶっていたフードをとり、酒を飲む力石。それをみる本郷は酒の飲む姿が決まっていると身を引き締める。

おでんのだしは昆布と鰹節に濃い口醤油の関東風。タネは王道からロールキャベツといった伏兵を含む。どう攻めようかと攻めあぐねいている本郷を尻目に力石は迷い無く注文する。

食の軍師 大根三形の陣

(食の軍師より引用)

食の陣立て。力石はまず、大根、こんにゃく、ごぼう天を注文。三角、四角、丸、形の基本、どんなものでもこの形からなっている。「大根三形の陣」。本郷も負けずにハンペン、卵、ちくわぶを注文する。「白三形の陣」。

食の軍師 白三形の陣

(食の軍師より引用)

素材の違う白で統一した白三形の陣を決めた本郷は店主も相当なものが来たと思っただろうと悦に入る。

和からしをつけて、ハンペンに食らいつく本郷。熱さで慌てるもだしのきいたハンペンの味が口中に広がり、美味しさに浸る。次に卵。大根がおでんの紫金石なら卵はおでんの金塊だと卵も堪能する。力石が本郷を見たことで本郷は、力石の眉毛が動いたと。力石が自分の采配に驚いているのではと勘ぐる。

そして、第一陣の最後を飾るのが東京が誇るちくわぶ。ちくわぶの穴を覗きながらちくわぶのできる過程に思いを馳せる。ちくわぶは小麦粉と塩と水で作られていて、ちくわという名前を持っているが魚肉は一切入っていない。唯一穴が空いていることが共通するもの。ちくわと違って断面は星形をしている。

ちくわぶは、80年代では関東にしかなかったが90年代にはコンビニおでんのおかげによって全国でちくわぶを食べられるようになったという。しかし、大阪人の評価は低く、本郷は全然わかっていないと評する。

そんなちくわぶをがぶりと食らいつく。東京おでんの神髄があるといっても過言ではないと豪語する本郷。そんな姿をみて力石は鼻で笑ったように感じた本郷。まさか、力石は大阪人かと思う。そんなことは気にせず、第一陣を食べきった後に和がらしが混じっただし汁を飲むのがいい。

次は2皿目。

次はどうでるかと考える本郷。牛すじ、しらたき、ばくだんを注文する力石。驚愕する本郷。地方によっては違うはここの爆弾は卵を丸ごといれたさつま揚げのバクダン。それにおでん唯一の肉である牛すじと最強脇役であるしらたきを組み合わせた「牛の滝登り爆弾」。

本郷は、考える。大物のタネととられた本郷は力石の「牛の滝登り爆弾」に対抗できる陣を考える。本郷はいつも三国志の蜀の名軍師・諸葛亮孔明を心に置いて食に対峙している。本郷は意を決して、たこ、いかまき、昆布を注文する。おでんのたこはそのボリュームと歯ごたえ、味のしみこみから牛すじと東西の横綱をはる高級タネ。それにいかまきと昆布を加えた「海底軟体十八本足陣」で勝負をかける。

いかまき旨いと食べる本郷だが、力石の食べるバクダンはやっぱり美味しそうと見る。こっちだって食べごたえという点ではたこがあると、たこにくらいつく本郷。しかし、思った以上に固い。噛み切れないたこ。飲み込めないたこ。胸を叩く本郷。負け惜しみのように、それでも自分の軍配は勝ったと思う本郷だった。

店主が何なさいますかと注文を促すが力石はゆっくり飲みたいからと断る。それを怖じ気づいたとみた本郷は、3皿目を決める。餅入り袋を注文しようとする。その時、女性客二人が割って入ってくる。女性の服装について胸元があいていたり、ミニスカートで太ももが見えていたりと本郷の視線は釘付けになる。浮つく本郷。

女性客に、おでんの選び方を聞かれ、おでんの紫金石を呼ばれる大根や、店の仕事ぶりがわかる練り物を頼むのがいいよと助言する。おでんにルールはない、好きなものを頼めばいいと横やりをいれる力石。そういわれてすねる本郷。女性客が頼んだのは大根とこんにゃくとごぼう天。力石が頼んだ大根三形の陣だった。本郷は自分より力石を選んだことに憤りを感じる。

力石は、ロールキャベツを注文する。本郷は、注文しようとしていたものを頼まれて口ごもる本郷。酒の追加をした本郷は、本気出すぞと意気込む。先ほど頼もうとした餅入り袋を頼もうとしたその時、力石が餅入り袋を注文して女性客もそれに便乗。餅入り袋は品切れとなり、本郷は落胆する。

ちくわぶを女性客におごろうとするが女性客は拒否されてこける本郷。ちくわぶを貶された本郷は、説教をし始める。店主や力石に止められる本郷。

第1戦 おでんの戦いは力石の勝利に終わった。

食の軍師

(食の軍師より引用)

食の軍師 今回の感想

実写版「孤独のグルメ」と実写版「食の軍師」を比べると、孤独のグルメは、井之頭は食べ物を対峙して食べ物のあるがままを受け入れ、楽しむ。そこにはルールだとか、井之頭のこだわりはない。新しい発見があったら受け入れ、味や充実感を体で感じる作品。大きなウエイトを持つのは「食べ物」そのものである。孤独のグルメが他のグルメ漫画と少し違うところは、登場するお店や食べ物を良く見せようともしなければ薀蓄で美味しさを理論武装しようしているわけでもない。そこに腹がへった井之頭と食べ物があるだけ。それが発展して漫画ではなかった、擬音系の表現が生まれてくる。


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