忘却のサチコ コミック1巻3話感想 映画の1シーンを真似て食べる楽しさ

忘却のサチコ 映画の1シーンを真似て食べる楽しさ

(忘却のサチコより引用)

忘却のサチコ概要

結婚式で新郎の俊吾に逃げられてしまった佐々木幸子(サチコ)。逃げられた俊吾が頭から離れない。仕事もプライベートもままならなかったサチコに美味しいものに出会った瞬間だけ俊吾を忘れられたことに気づき、美食を求めて旅するグルメコメディ。

忘却のサチコ今回のあらすじ

入稿が遅いといわれている作家・姫村のところに原稿を仕上げてもらおうと執筆席の隣に座るサチコ。あまりにも近くで凝視されることで書きづらさを覚える姫村は、どこかファミレスなどへいっててくれというが自分だけ休憩しているなんてできませんと抵抗する。扉に手がひっかかり、開いた納戸で待つというサチコ。

編集部から連絡があって進み具合を聞かれるサチコ。残り80頁だけど、姫村先生を信じてくださいという。明日の14時までに80枚を仕上げるのは至難の業。しかし、編集長は、サチコのことを原稿を一度も落としたことがないと信頼していた。

姫村は気になって納戸を覗いてみると電気もつけずに座敷わらしのように正座するサチコがいた。電気をつけようとしても断るサチコ。仕方なく、執筆活動に戻る姫村。

暗い納戸に残ったサチコは、刑務所もこんなところかと想像をめぐらせる。その時、映画「幸せの黄色いハンカチ」の冒頭シーンを思い出す。刑務所から出所してきた高倉健が醤油ラーメンとカツ丼を食べるシーン。サチコは思う、出所した高倉健のように食べたいと。

メシを食べたい姫村は、サチコにも何か食べてもらおうと納戸を覗くがサチコは、今食べてしまったら台無しだと思っていることがブツブツと姫村には意味不明な言葉になり、姫村はメシを食べることも許されず、執筆を迫られていると勘違いして席に戻る。

サチコは刑務所に入ってすることを考える。罪を認め、悔い改める。いままでやってきた罪を思い返し、悔い改めるサチコ。

明日14時まで80頁の大仕事に姫村は完遂する自信がなく、また納戸を覗くと、罪を悔い改めて泣いているサチコを見て、何かがこみ上げて更に頑張ることにする姫村。そして、朝方、やっと完成する原稿。

原稿を持ってサチコは定食屋に入る。そこで嗜好品、ラーメン、カツ丼を注文する。まず、出所後のノドの渇きを潤す。そして、カツ丼とラーメンにがっつくサチコ。いま体感している感覚や気持ちが、映画の中の高倉健が感じていたことなんだと感動する。

忘却のサチコ今回の感想

前回の中学生男子の部活上がりのように体を疲れさせ、空腹にさせてから食べる楽しさに似たものとして、刑務所とはいわないが我慢して我慢して我慢した後はまた格別に美味い。それにプラスして、自分が気に入った映画のシーンと重なれば、なお感情移入しやすくてよいだろう。

私も顎に拘束具をつけられ、2ヶ月以上拘束具の間からチューブを通して液状のものしか摂取していなかった後、拘束具と取れて、普通の食事をとってもいいという時に何を欲したかというと「ハンバーガー」。大きな口を開けて食べる。ということがなんと官能的なのかということが感じられた食事だった。

苦しい思いはしたが、その代わりに普通では味わえない感動を得られた。もう一度やりたいかといわれたら正直ごめんだ。2ヶ月の拘束具はほんと発狂するよ。


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